IT系フリーランスの場合、自宅に作業環境が整っていればオフィスに出向くことなく、受注した仕事を納期までにきっちり仕上げるというサイクルで働き続けて行くことが可能です。
懇意にしている企業などから自分の得意分野の案件を途切れなく発注してもらえれば、安心して働き続けることもできます。
とは言え、仕事を断ったり納期に遅れたりすると良い案件を回してもらえなくなるという危機感があるため、体調が悪い時やプライベートで外せない用事がある時でも無理をして働いてしまいがちです。常に自分を律する心を持ち、時間管理術に長けた真面目な人でなければフリーランスという働き方は難しいと言われますが、そういった人ほど納期厳守を心がけるあまり無理をしがちな面があります。
納期をしっかり守ろうとする真面目な人の場合、仕事優先で睡眠時間を削り、食事をしながらパソコンに向かうといった時間調整を行いがちです。その結果、ブラック企業ならぬセルフブラック・フリーランスと化してしまいます。
フリーランスを続けて行くために真に必要な時間管理術は、むしろ積極的にリラックスタイムを設けたり、必要な睡眠時間と食事時間をしっかり確保しておくことと言えます。収入を確保するために無理をして仕事をし続ける状態は一時的には功を奏したとしても、長い目で見た場合にはデメリットのほうが目立ってきます。
溜め込んだ過労やストレスが原因で体調を崩してしまった場合、フリーランスの身では文字通り自己責任になってしまいます。それまで積み重ねてきたキャリアを失ってしまう恐れもあり、注意が必要です。